伯方の山山と小島
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宝股山遊歩道
距離 約550m
標高差 約20m
(一周)
距離 約1.4km
一般道
徒歩
下記写真の場所
注意・その他


山頂の南端に立っていたら、尾根に沿うような道を見つけました。


足下には階段がちょこっとありました。
行けるのかな?と思い、進んでみました。
地図には載っていない道なんですが。


まぁ、すぐに道っぽくなくなりました。
でも、登山道が草まみれだったから当然と、強気で進みます。
踏み跡をたどります。




すると、少し開けた場所に出ました。


振り返ると、山頂からこんな距離。
戻るのも面倒になってきました。
周囲を丹念に見て回りました。


すると、微かですが、まだ南に踏み跡が残っています。
下ってみるとー




この辺りで、踏み跡は東に下り始めました。
草や木の枝をかきわけながら、慎重に下るとー


階段に再会!
ワイヤーの手すりも残っています。


手すりと階段を見失わないように下るとー 




遊歩道に合流しました。
この遊歩道は直登の登山道が山頂の手前で分離した遊歩道の延長です。
標高280mの等高線に沿うような位置にあります。


左に行けば直登した登山道に繋がっています。


登山道には戻りたくなかったので、右に南下しました。




やがて、遊歩道は左にくぃっと折り返しました。


荒れ放題な遊歩道、折り返して今度は北へ。



急に、谷側が開けました。
いい見晴らし…と思っていたらー


急に見晴らしがよくなったのは、斜面が崩落していたからでした。
ブロックまで敷いて整備した遊歩道が悲惨なことに。


おかげで、海までよく見えたんだけど。


戻るに戻れない状況。
ブロックごと落下しないように慎重に進みました。

この日から今日まで、大雨も台風も何度も来ています。
道の崩落は加速度的に進んでいるでしょう。
無理に遊歩道を通らなくても山頂には行けます。
真似して歩かないで下さいね。

路肩の崩落も酷いけど、草や灌木が生えまくって歩きづらい。
しばらくは、ジャングルをかきわけ、かきわけ、進みました。




ブロックは落ちてないけど、手すりは落下してます。
下を覗くと、すぐ間近に遊歩道が見えました。
手すりの一部は、その遊歩道まで落ちていました。


地質的に崩れやすいので、保てないのでしょう。




また、折り返しです。


南へ下りますが、すぐにー




標高250~220m辺りをぐるっと周回する遊歩道に接続しました。


こっちは反時計回りに登山口に戻る道。

でも、遊歩道がどうなっているのか、もっと知りたかったのでー


右に曲がり、時計回りに歩いてみました。




さっき、で落ちてた手すりです。
足下のブロック床も土砂で埋まっています。

慎重に、溜まった土砂を乗り越え、さらに進むとー


今度はこの道の路肩が落ちてました。


逆に、見晴らしよくなったけど。

ここから100mほど 進むとー




次の崩落場所は、道の半分くらい、落ちてます。


ブロックも半分くらい、かろうじて残ってます。


足を踏み外さないように進むけどー


落ちてきた土砂が手すりで溜まったり。
越えた先も路肩落ちてるし。
正直、引き返したくなりました。
でも、ここまで来たら、全部、歩き通したいわけで。




また崩れてるけど、いい加減、慣れてきた。




南尾根を乗り越える場所では、有津の港が見下ろせました。
ここから宝股山の南斜面を150mほど西向きに歩きます。




南西の角に当たるこの場所。
ここから宝股山の西斜面沿いの道になります。


西斜面は、崩落だらけだった東斜面と雰囲気が違います。
崩落防止のコンクリートの吹きつけも残ってます。
安心して歩けます。
ジャングルだけど。




しばらく崩落もしてないので、ホントに緑が濃いです。
手すりがないと遊歩道だったと思えないくらい。


きれいな花も咲いてます。

草刈りしてあったら、まだまだ楽しめそうな雰囲気。
西側斜面限定だけど。




直登する登山道との交差ポイントへ。
左へ下れば駐車場、右に登れば山頂。
僕は直進して遊歩道をさらに探索。


左に下れば駐車場な分岐をスルーして先へ。




早速、崩れてます。
草で足下が 見えづらい。


車道がすぐ真下に見えました。
駐車場から木浦方面に下る車道です。




周回してる遊歩道の最北端。
ここで、コンクリート舗装の道と合流しました。


でも、取りあえず、一周したいので、右へ。
脇の草は元気だけど、足下に草がない分、とっても歩きやすい。

ここは標高200m、目指すは250m。
東に向かって坂道を登ります。


路肩が落ちているのも、1ヵ所だけでした。




北東の角。

えんやこら、歩いて、登ってー


の分岐に帰り着きました。
ぐるっと一周、完了です。

満足したので、戻ります。

下り坂は、快速。


あっという間に、の分岐に着きました。


コンクリート舗装は、あの坂道だけでした。
車道に下る道は、またブロックです。




車道沿いになったらー


登山口の階段に到着です。

ひとりごと

さあさ、ご覧の通り、遊歩道はズタズタです。
ほったらかしの荒れ放題です。
お山の土はボロボロと崩れやすい真砂土です。
車道みたいによっぽど基礎固め・補強しとかないと、こうなります。

高度成長期以降、国内観光ブームに乗って、県内各地で遊歩道が整備されました。
(宝股山の遊歩道はかなり新しい、もしかしたら平成に入って整備されたかも)
それらはいま、かなり老朽化しています。
手すりが折れたり、道路がひび割れてたり、各所で通行止めの札がぶら下がっていたりします。
ちょこっと直すにも結構、お金がかかります。
観光バスが来るような観光地なら、速攻で直してくれます。
あと、重要文化財的なものとかは。
でも、宝股山みたいな、たまにしか人が来ない遊歩道なんて、いつまで経っても修復リストの後ろの方。
それも、あんな盛大に土砂崩れってたら、直したくもなくなる。
どうせ、またすぐに崩れるんでしょって。
だったら、通行止めにしてしまった方がいい。
直登できる登山道だけ、ちゃんとしてたらいい。
遊歩道はなかったことにしよう…。
ずっと前の町長が気まぐれに作ったお荷物を降ろすときが来た…。
そんな感じかな。
北条鹿島の、島をぐるっと回れた遊歩道だって、もう何年も通行止めだもの。
あそこも土砂崩れが原因。

でも、今回、ぐるっと歩いてみて感じたのは、ホントはとってもいい遊歩道だってこと。
お山の周りをぐるぐる散策しながら、島の東西南北の素晴らしい見晴らしを楽しめます。
あんな崩落とか、ほったらかしじゃなければ、大勢にお勧めできる遊歩道です。
大勢の人に来て欲しかったから、駐車場だって広いし、休憩所だって立派。
だから、ホントにもったいない。

でも、元に戻すには、相当な大金が必要。
そんな大金、お山にぶち込むくらいなら、福祉とかに回せって云われたら、お終いです。

訪問から2年経ったけど、通行止めの札とか、かかってたりするんだろうか。
それも時間の問題だと思うけど。
規制もなく、なんとか歩ける状況のうちに、遊歩道を散策できてよかったです。

でも、お勧めはしません。
って云うか、不用意に近寄らないで下さい。
危険ですから。

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