斎藤山
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斎藤山山頂
距離 約70m
標高差 約10m
距離 約200m
標高差 約20m
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
見晴らしあり

斎藤山の山頂部は、裾野と同じ三角形。
東西に伸びた尾根と、北に突き出た尾根、3つに分かれています。

コンクリート舗装の道を上ると山頂へ。
写真右奥に見える土の道は、切り拓いたばかりの林道。

写真に写ってないけど、カーブの左にー


西に延びる尾根に通じる舗装路がありました。
気になるので行ってみるとー




「南無大師遍照金剛
奉納 斎藤山四五九会」の石碑。

四五九会の「四五九」は、斎藤山の標高459mと「お四国」のシャレから?


赤い幟が破れてたりするけどー




小さな石仏がたくさん並んでました。
麓の看板にあった「斎藤山八十八ヵ所霊場」です。


左右に88体の石仏がずらっと並んでいます。


奥に観音様とお大師さん。




見晴らしのいい南端側に小屋がひとつ。

写真左のピークが斎藤山山頂。
まだちょっと標高差があります。


山頂方向。

ずっと奥に見えたの山並みをアップするとー


奥右にふたコブ山の神南山がちらり。
中央に青く霞んで見えるお山は城川町の雨包山。

に戻り、真新しい林道をちょこっと進んでみました。




山頂の西下斜面を北に向かって切り拓いた道です。


新しいからか、山頂と無関係だからか、舗装はされてません。




道はまだ続いてたけど、見晴らしがいいところでストップ。
北尾根沿いの林が伐採されてたので、海が広く見えました。
下にちょこっと見える町は長浜の町。
奥の山並みは、周防大島や広島県の海沿いの山山。

道は山頂を巻くように下りながら下平からの道と合流するみたいです。

では、またに戻り、今度こそ、山頂へ。


最後まで舗装があります。




舗装路はまだ続いてるけど、山頂はここで下車。


「石鎚大権現大神」の扁額のある石鳥居をくぐりー


林の中を登ります。
右にある小屋はー


トイレ。




「霊峰 長浜斎藤山 標高四五九」の石碑が建つ広場がありました。
その奥にー

大屋根の建物がありました。
石鎚大権現の拝殿を兼ねています。


斎藤山の山頂では、毎年5月の第2日曜日、「斎藤山まつり」が行われています。


石鎚大権現の前で祈禱の後、神楽や餅まきが行われるそうです。
大屋根の下は招待客でいっぱいになります。


では、石鎚大権現にお詣りします。


2礼2拍手1礼、合掌。

本殿は大きな石をくり抜いたものになっています。
ちゃんと「○に石」の石鎚神社のアイコンが刻まれています。
手前にあった石鳥居の建立寄付者を刻んだ石碑には、石鎚神社の十亀宮司さんの名前もありました。
石鎚神社のちゃんとした系列?みたいです。


本殿の横を通って奥へ行くと、社屋建立寄付者の石版の後ろにー




三角点があります。
「沖浦峠」二等三角点。
標高は、459.05mです。


さっき訪ねたミニ四国を見下ろせました。


三角点から更に北へ、林の中に入るとー




建築足場のみで組まれた謎の建造物が立っていました。


多数の柱で支えられた階段に足場板。
風も素通りする、すけすけ感たっぷり。
この構造物、似たようなものをどこかで見たような…。

ちょっと怖いんですが、登ってみました。
手すりの鉄パイプとか、あちこち結構、錆びてます。


周囲の木に負けないくらい高いところにステージがあります。


錆は古さというか、伊予灘から吹き上げてくる潮風の影響かも。

やっぱりと云うか、登るほどに展望台自体が揺れてる気がします。
気のせい?
基礎とか柱の強度とか大丈夫かな…。
部材がまんべんなく錆びてるし…。
いろいろ考えて、神経が過敏になって、ささいな揺れも拾っちゃうせい?


最上階に到着。
足場板を敷き詰めたフロアです。

やっぱり、な~んとなく、揺れてるんですが、気のせい?
風、吹くな~~~~!

ここでも見晴らし最高ですが…

この一角にー


更にスペシャルに高い場所が…。



グレーチングでできた、人ひとり分の展望スペース。


見下ろすと、こんな高さ。

更に揺れを感じて、めっちゃ、怖いんですが…。
見晴らしは最高なので、パノラマ、してみました。

でも、残念ながら、周囲の木が成長しすぎて、西から北の方角しか開けてません。


海もいい感じに見えてます。

西方向、ミニお四国のある側のパノラマ。
保内や佐田岬に向かって続く山山がずらり。


高手山や雨乞山、天が森、銅が鳴、張木山などなど。


北側には、麓からも見えたアンテナ施設。


高いところが苦手なので、ああ、怖かったよぅ。

手すりとか、ぎゅっとつかんでたせいで、手のひらが赤さびで真っ赤…。
一瞬、ケガしたのかと思ったくらい。

すけすけで、下りも怖い階段。
展望台に少しでもダメージを与えないつもりで、ゆっくり降りました。

そんな、揺れるけど見晴らし抜群、手作り感あふれる展望台。
実はもうひとつあります。
同じ大洲市にあるお山に。


それが、京の森展望台。
足場材だけでできているのは一緒!

そして、揺れるのも一緒!


こっちのは、内陸にあるせいか、錆びは最小限。
もしかすると、こっちの方が少し高いかも。

気になる方は、一度、行ってみられては?
当然、揺らし厳禁です。

→ 京の森・大迫山へ行こう! 京の森山頂




無事、降りたあと、さらに北へ行くとー


海を見守るようなお大師さん像が立ってました。


正面のお姿。
足元にお賽銭口もあります。


「縁結び大師」だそうです。




そばに、麓から見えてたアンテナ施設があります。


アンテナ施設は、ドコモの長浜基地局でした。

北側にはもう一段下がった場所に広場がありました。


下って、広場の端っこへ。




端っこから見えた、長浜の町。


東側に肱川、お山は皿ヶ森、足山、奥に壺神山。


縁結び大師さんの下を戻りますが、手前の看板が気になったので見てみたらー


「ハングライダー飛行の皆さんへ」
この広場は、ハンググライダーやパラグライダーの発進場だったんですね。
いまは撤去されていますが、以前は離陸用のステージもあったようです。


まっすぐ行けば、石鳥居の前に戻ります。
左の道を登れば、大屋根に戻れます。

ひとりごと

石鎚山の神様、石鎚蔵王大権現様が祀られています。
○に石の、石鎚神社の正式?なアイコンが使用されています。
石鎚山の名をかたったエセ宗教団体なんかじゃありません。
(石鎚ロープウェイの山麓駅参道に「石鎚神社とは無関係」って注意書き看板ありますよね。)
鳥居建立などに寄付された方々の名が刻まれた銘板に、ちゃんと、石鎚神社の宮司さんの名前があります。
石でできた本殿?の中に、石鎚蔵王大権現様の像が祀られています。
本殿は、昭和62年(1987)奉納と刻まれています。
石鎚蔵王大権現の像は、本殿より、ずっと古いものです。
残念ながら、下半身や両腕が欠損するなど、痛々しい状態だとか。
もしかすると、石鎚遙拝所のような感じで、昔からお祀りされていたのかも知れません。
老朽化が進み、雨ざらし野ざらしになっていたのを、「斉藤山四五九会」が拝殿、本殿を建立。
お祀りし直したのではないでしょうか。
遙拝所と云っても、肱川の向こう岸にある壺神山が邪魔で、石鎚山は遠望できないけど。

前のページで、「斎」と「斉」は違うってお話をしました。
その中で、「斎」には、神仏を祀る場所の意味があると述べました。
つまり、文字的にも、斎藤山は神仏を祀っていた場所だったと云うことは明らかです。
その神仏が石鎚蔵王大権現だったかどうかまでは不明ですが。

一方で、「斎藤」は、伊勢神宮に関係がある人名だったりもします。
伊勢神宮の神様は、天照大神(あまてらすおおみかみ)です。
だとすると、山頂に祀られていた神様は、天照大神だった可能性もあります。

あと、四国八十八ヵ所のミニ霊場も山頂部にはあります。
これは、「四国霊場開創1200年祭記念」に設けられたようです。
「四国霊場開創1200年」は、平成26年(2014)でした。
石仏たちが真新しいので、その頃に建立されたのでしょうか。

毎年5月の第2日曜日に行われる「斎藤山まつり」には、山頂という特殊な場所なのに、大勢の人で賑わいます。
お祭りの前頃に、麓の県道43号線を走ると、「斎藤山まつり」を告知する幟にたくさん出会います。
僕は、大洲から長浜に抜けて帰るとき、白滝側を通る県道より、こっちの県道43号線をよく利用します。
交通量も少なく、トラックとか大型車も通らない割りに、ずっと2車線で、安全に走れるからです。
ちょっと遠回りだけど。
で、祭りの幟はずっと前から目にしていて、気になっていました。

お祭りは、平成元年頃から開催されているそうです。
参加料は1万円とお高めですが、お札をいただけて、お餅に、立派な宴会料理も堪能できるそうです。
以前、粟津祇園太鼓も演奏されたようです。

粟津祇園太鼓は、もう少し、肱川を上流に遡った八多喜地区で伝承されているものです。
「祇園」は、粟津の森の麓にある祇園神社に由来します。
粟津の森は、サクラで有名な祇園公園のある、小さなお山です。

斎藤山に、斎藤山まつりに。
いつか、斎藤山まつり、見てみたいものです。
1万円はちょっと無理なので、遠くから見物させていただきます。
コロナ禍が落ち着いたらになりそうですが。

ミニ四国霊場や石鎚大権現、そして、毎年の斎藤山まつり開催…。
「斎藤山四五九会」、恐るべし。
寄付された方々の名前を見ると、麓の大和や長浜、白滝などの方々の名前がずらり。
斎藤山、地元に愛されてるんだなぁ。

そして、そして、山頂でさらに気になるものと云えば、あの、揺れる展望台です。
すべて、建築足場材でできてる展望台。
内子・肱川村の「京の森」の山頂にあった展望台とそっくりです。
もしかすると、同じ人が作ったのかも。
建築足場材でできた、あんなのっぽな展望台、ほかで見たことないもの。
低いのはあるけど、それでも、山の上じゃなかった。
上がれば上がるほど、揺れるのも、同じ。
京の森の方がちょっと高いかな。
京の森の方は、隣に土手があって、そこに生えてる木の背が高い分、展望台も高くせざるを得なかったのかも。
展望台ができた頃は、周囲の木より高くて、ぐるり360度、見渡せたりしたのかな。
いまは、海の方しか開けてません。

でも、なにより、揺れるのが、怖い。
大人数で上がったり、最上階で右往左往、ドタバタするのはやめましょう。
基礎の柱をどれだけ深く、打ち込んでるか、まったく分からない…。
縦長の塔みたいな格好を周囲から支える梁も少ない…。
あと、伊予灘からの潮風で鉄錆がかなり進行しています。
京の森展望台にはあった「自己責任で」看板。
こっちにも必要かも。

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