神南山
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女神南へ
距離 約1.6km
標高差 約220m
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設


(おなご)神南=五十崎神南の登山口は、鞍部の東の森。
新谷からの林道(写真左)と菅田からの林道(写真右)の間です。


土手を急に登る踏み跡が登山口です。
ちょっと分かりにくいけど。


土手を登れば、尾根をたどる踏み跡が続いています。




土手を登って間もなく、左に三角点があります。


「堂成」四等三角点。
標高は、507.56mです。


尾根沿いの植林地の中にある登山道。


所所に測量の杭が転がってたり。




岩が露頭してたり。


基本、尾根を外れないように歩けばOK。

まだしばらくは、傾斜も緩やかです。




地形図上では、左から小路が合流してるけど、分岐、なかった。


淡淡と歩きます。




ここでも、地図上では尾根の右に行くようになってる。
でも、写真の道、尾根を左に行く道しかありません。




左右から道が合流。
まず、左を見るとー


すぐ北の斜面に林道が通ってました。
あの林道も地図に載ってないです。

地図に載ってない林道なんて無視。

次に右から来た道を見たらー


これまた、どこに通じてるか分からない。
多分、山仕事の際に付けられた道でしょう。
お山歩には関係ない道。


山頂へは尾根を素直にたどるだけ。

この辺りの林は幹が細く、間隔も広め。
どことなく新しく(若く)感じる林です。




少し急な坂。




標高も600mを越えました。


並行してる左の林道から、また、小路が合流。


まだ、急坂は続きます。


並行してる隣の林道も急坂。




標高675mほど。
左右の山の縁がすぐ先で収束してるように見えてきました。
なんとなくですが、山頂が近いような気配。




標高700mを越えると、傾斜が落ち着きました。


やがて、木立のブラインドの先に、巨大な人工物が透けて見えました。




巨大なアンテナ施設が登場。
GPSを確認すると、ここが山頂のようでした。
確かに、アンテナ施設の横の道は下っています。

そこで周囲を丹念に探してみるとー


ありました、三角点です。

女神南=五十崎神南に到着しました!
ふたつピークのある神南山の最高地点でもあります。
地図上でもこのピークに「神南山」と書かれています。


「神南山」二等三角点。
標高は、710.35mです。

さらに東側にもアンテナ施設が見えたので、ちょこっと探索。


アンテナ施設の横を下り、施設保守のための道へ出ました。

保守道をとことこ歩くとー




左に新たな施設。


もう少し下って振り返るとー


NTT神南無線中継所でした。


もう少し下ると、また別の施設が。


道端には変電施設。

更に進むとー


これまでとは先端が異なるアンテナ施設が見えてきました。




分岐した右の坂の上にあるー


アンテナ施設。


先端だけ見えてた、もうひとつの施設。

これらのアンテナ群を保守するために、五十崎から林道がここまで来てることも確認できました。


では、来た道を鞍部へ戻ります。

鞍部の登山口への帰りは、ほぼ下り。
なので、楽ちんでした。


急な土手を下れば、鞍部に、ただいま、です。

ひとりごと

「女神南」は「おなごかんなん」と読みます。
また、「女神南」のほかに「五十崎神南」や「表神南」とも呼ばれます。

あと、正確に云うと、神南山は、女神南=五十崎神南と男神南=新谷神南のふたつのピークの総称です。
石鎚山が、天狗岳や弥山などのピークを総称しているのと同じです。
地図上では、最高地点の女神南に「神南山」と山名が載っています。

それにしても、最高地点のピークが「男」じゃなく、「女」ってところが面白いです。
多分ですが、女神南と呼ばれだした頃は、どっちが高いとか、はっきり分かっていなかったんじゃないかな。
つまり、高さで、女・男を決めたんじゃない気がします。
男神南にある巨石遺構を元にしたんじゃないかと思います。
巨石にも男・女があります。
しまなみ街道沿いの島島にも巨石崇拝の遺構が点在しています。
あちらでは、男陰石と女陰石の二通り存在しています。
巨石を二枚組み合わせた石神が女陰石で、他のものはほとんど男陰石と云われています。
新谷神南には、カンナビ様と呼ばれる、数十個の巨大な自然石で築いた石群が3か所あったりします。
新谷側に男陰石を祭っていたから、あっちが男神南、こっちが女神南になった、そんな気がします。

一方で、女神南以外に、女神南って呼び名もありますよね。
どうしてこちら側が表で、あっちが裏なのか…。
推測でしかないけれど、陰陽道に関係しているのかも知れません。
陰陽道では、日が昇る東側が表、日が沈む西側は裏となります。
また、北東の玄関を「鬼門」、南西の神が去っていく裏玄関を「裏鬼門」と呼んだります。
なので、東のピークの女神南が「女神南」、西のピークの男神南が「裏神南」となった…。
あくまで推測ですが、少しはかすってたらいいなぁ。

さて、女神南への道は、道中にいろいろある男神南に比べると、あっさりしています。
祠もないし、巨石の遺構とかもありません。
植林された尾根をとことこと歩くだけです。

女神南山頂には、テレビ局や携帯局のアンテナ施設が点在。
展望台のような見晴らせる場所や施設はありません。
登頂のトロフィは三角点だけです。

女神南だけを楽しむなら、五十崎側からアクセスして、麓の大久喜鉱山跡なども訪ねると楽しいかも。
まだいまならいくつかの鉱山施設を訪ねることができます。
閉山は昭和46年。
いい加減、コンクリート造りの建物も風化が進んでいます。
立入禁止になるのも時間の問題でしょう。
少し離れたところに、社宅も残されています。

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